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キャップ・アンド・トレードの落とし穴
US EPA sets 1st utility mercury emission cut rules

ブッシュ政権が初の水銀排出規制を公布したという記事です。この環境保護局(EPA)の規制は、2018年までに発電所から排出される水銀の70%削減をキャップ・アンド・トレード・システムを使って行うというもの。

水銀はあまりにも危険なので、排出量の取引で処理するのはいかん!という反対の声があるようです。今まで私は、京都議定書の二酸化炭素排出制限のやり方にまったく違和感がなかったのですが、この水銀排出規制の前進を追いかけるうちに、「排出権取引って有効なの?」と疑問がもくもく。

水銀にはホットスポットと呼ばれる、危険なレベルの排出が行われている地域が発見されているそうです。だから、その地域の魚は他の地域より水銀を多く含んでいるのですが、いくら全米の水銀含有量が減ったとしても、ある地域は依然高いまま、ってことが起こって、さらに、特にその地域の人(もしくはその地域の魚を食べる人)はより危険にさらされてしまうのです。

確かに水銀は二酸化炭素よりも危険かもしれないけれど、二酸化炭素だって、ほかの汚染物質だって、人に影響を及ぼすものに違いない。それなのに、二酸化炭素などの排出を、他地域(特に発展途上国)の排出削減事業で免除してしまうのは、世界全体で考えれば排出が減るのかもしれないけれど、例えば私が住んでいるところの排出量は変わらないわけです。

発展途上国でも先進国でも、やれるものは全てやるべきなんだろうけどね。うーん。
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by e3ny | 2005-03-16 10:05 | ニュース-News